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田んぼの水はどこからやってくる?



新潟市立庄瀬小学校の3年生のみなさんと屋外授業を行いました。

この授業を行うキッカケは生徒からの「田んぼの真ん中にあるシカクイ建物ってなに?」

という素朴な疑問から始まりました。

待ってましたとばかりに庄瀬保全会の大人達は準備を整え、

水土里ネット/白根郷土地改良区の全面サポートをしていただき出前授業を行いました。


田んぼの真ん中にあるシカクイ建物とは揚水機場(ようすいきじょう)。

新潟の農業を支える信濃川。

その水源を揚水機場の大きなポンプを用いて農業用水を各地に送る施設です。

私たちの住む場所は新潟平野特有の平坦な環境なゆえ、もしもこの揚水機場がなければ田畑は干上がってしまう。

そんな超重要スポットが今回の学びの場となりました。



普段は関係者以外の立ち入りは禁止されている場所。

子ども心をくすぐる秘密基地のような見た目でもあります。

その建物の中に入ってみると、大きなパイプにモーターが陣取っており、操作板が仁王立ちしているような雰囲気です。

この日は特別に稼働していたポンプを一時的に止めていただき、白根郷土地改良区の担当者さんから施設の説明をしていただきました。


● 庄瀬地区内に揚水機場が7箇所あり、農業用水を隈なく送っていること。

● 水を取水する前に除塵機という流れついたゴミを分別する機械のこと。

● ポンプは毎秒200リットルの水を送る事ができ、お風呂の水が1秒で満杯になる事。

● 6000ボルトもの電気を変圧しポンプを動かしていること。

などなど、子どもも大人も楽しめた屋外授業になりました。



学校までの帰り道、たまたま田んぼに用水が引き込まれている状況を発見!

この発見がポンプから田んぼに水が引き込まれる仕組みに合点がいったようで、子ども達は記録写真を撮っていました。


そうそう、庄瀬小学校ではICT教育に取り組んでいるそうで、子ども達はiPadで記録撮影を行い、後で資料にするんだとか。

子ども達にとっては直感的に触れる事ができる機材ですが、教育への使い道までの大人の対応にまだまだ時間がかかりそうなようです。

近い将来、教科書はタブレットの中に整理され、宿題もメールで担任の先生に送信する。

なんて時代もやってくるんでしょう。


われわれ庄瀬保全会の活動報告や活動写真、各種申請等もICTを用いて合理的に運用していけるのもそう遠くはないと思いたいです。


※ ICT=Information and Communication Technology(情報通信技術)


作・土屋卓

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